漏れるクーラントは何処から?

クーラント漏れで一番泣いているのは、フヂイ社長。

十分確認して、コチラが指示したマニュアル通りに規定トルクで組み立てられたエンジンなのですが、クーラント漏れとは。結局、原因究明のために、再度エンジンを降ろすことに。


ヘッドをバラしてみると、全く異常なし。ヘッドは面研磨したので、平滑度は2/100mm以下。ブロック側は5/100mm以下。水通路の一部は錆を落とした部分があり、ココだけ7/100mm程度だったので、オイルストーンで修正するそうです。まぁ、何れにしても新品のヘッドガスケットなので、この程度でエンジンも回していない状態で漏れるのは解せません。

フルヴィアのV4エンジンは、19本ものM8ヘッドボルトでシリンダーヘッドをブロックに取付けています。バラした時に付いていたFIATボルトは錆びサビ。一応、ブラストして再メッキしましたが、ストック用。新たに使っているのは、


12.9グレードのハイテンボルト。これなら十分なトルクで締め付けられるはずです。因にサービスマニュアルの締め付けトルクは3.2kgm。一般のヘッド取り付けと比較するとかなり弱いものですが、M8ボルトなのでこの程度かも知れません。しかし、外したヘッドガスケットの潰れが殆ど無かったそうで、締め付けトルク不足によるクーラント漏れの可能性が一番高いと判断。

困った時は、FBのフルヴィア仲間、イタリアのフルヴィア仲間、オランダのスペシャリストに聞くべし。

すると、自身のFSZをレストアしたドイツのDanielから、「10.9なら40N/m、12.9なら43N/mまで掛ける」と。そうなのかぁ....

他の情報では、1kgm、2kgmと順に締め上げ、最後は3.2kgmを掛けるとか、オイルを塗ってねじ込み、もう少し弱いトルクで締めるとか....

三ヵ国語で書かれたフルヴィア・データブックには、記述が見つからなかったのですが、英語版サービスマニュアルに、新たな情報が。それは、シリンダーヘッドを取付ける際に、新品ガスケットをエンジンオイルで浸してから取付けると言うもの。オイルが入ることで水漏れになるのでしょうか?

取りあえず、出来ることは全てやってみると言うことで、再度、ブロックのネジ山はタップで清掃し、オイルを付けて3.8kgmまでトルクを掛けてみようと思います。もちろん、ガスケットはマニュアルの指示に従ってオイルに浸してみます。これで、水漏れが止まり、無事エンジン始動できますように....

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